プロユースの審美歯科
デジタル化した画像を自由自在に扱えるようになったおかげで、三次元の立体画像をつくったり、臓器を通る血管の画像だけを映しだしたりすることも可能になった。
デジタル画像を使えば、「ミクロの決死圏」のように、血管の中に入りこむ体験すらできる。
ありとあらゆるバーチャルリアリティ(仮想現実)をつくりだすことができるのだ。
最新の画像診断技術によって、「体表と体内の差」は、完全に消滅したのである。
手術中、この戦略地図を現実の視野に重ね合わせたり、最新の画像を追加することで、手術がはるかに安全かつ正確にできるようになる、と期待されている。
東京・新宿区にある東京J医科大学脳神経センター。
ここには、オープンMRI、モバイルCT、三次元超音波、サーモグラフィなどの画像診断機器が所狭しと並ぶ。
その先鋒が、「インテリジェント手術室」である。
脳神経外科はCTやMRIの導入、さらには、顕微鏡手術の開発などによって、20世紀中に大きく発展した。
そのひとつが、1ミリ未満の誤差で確実に病変に達することができるガンマナイフなどの定位的放射線治療であり、もうひとつが、1990年代にさまざまな方法が開発されたナビゲーション技術である。
ナビゲーションとは、執刀医の手がいまどこにあるのかをCTやMRIの画面上に示す技術である。
カーナビが道路地図上の現在位置を示して目的地まで誘導するように、ナビゲーション技術は執刀医が病変までの経路と摘出範囲をきめるのに有用な情報をあたえてくれる。
ところが、ひとつ問題があった。
手術前の検査からつくった戦略地図をもとにしているので、術中におこるさまざまな変化には対応できない。
カーナビでも、工事による迂回路や新しい建造物の情報をつねに更新していないと、まちがった道へ進んでしまうのと同じである。
とくに脳に病変がある場合、髄液の漏れや病変の摘出によって脳が沈みこむ「ブレインシフト」という現象がおこり、ひどい時には1センチ以上もずれてしまう。
こうなると、せっかくの戦略地図も、おおよその海図にしかならない。
しかも、「腫傷などの病変がどれだけとれたのか」あるいは「残っている病変がどこにあるのこで、同大学大学院先端生命医科学研究所のI関洋助教授らは、比較的低磁場で鮮明な画像が得られるハンバーガー型中磁場オープンMRI装置(AIRISU、日立メディコ製)を中心としたインテリジェント手術室を開発した。
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